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ITシステム構築時にバグよりやっかいなもの、神経をすり減らすもの、それがパフォーマンスチューニング。 「バグ」は狭義の意味で、「プログラムが決めたとおりに動かないこと。」 「パフォーマンスチューニング」とは「ユーザ要件に見合ったパフォーマンスを実現出来るように調整すること。」 バグが絶対的なものであるならば、パフォーマンスは相対的なもの。 もちろん、リリースするシステムにバグが残っていてはいけない。しかし、実際問題、致命的なバグでなければ(ECサイトで料金計算が正しく出来ていない、というのは問題外の致命的なバグ)、お客様から猶予期間をいただけることもある。 時期を延ばしても良かったり、また、バグに対する真摯な姿勢が顧客満足度を向上させたり。。。 バグがあったとしても、システムに対する満足度が高いこともある。 そして、バグを改修すれば、お客様も開発側もはれてすっきりした顔になれる。(もちろん類似バグが残っている、などはもってのほか) しかし、パフォーマンスチューニングと言うものは、上に書いたバグの真逆をゆく。 バグを「唯一の解に落とし込める数学」に例えるのであれば、パフォーマンスチューニングは、哲学であったり国語であったり唯一の解を出せないもの、人によって解釈が異なるもの、に位置づけられるだろう。 パフォーマンスは概して相対的なものだ。 通常、システム設計時にパフォーマンス要件というものを規定する。 ・同時に何ユーザまでアクセス可能とするか? ・これだけの負荷をかけても、応答時間を~秒以内に納める。 #例えば、100ユーザが同時にファイルをアップロードしたとすると、その部分にアクセス、処理が集中することになるが、その場合でも3秒以内でファイルをアップロード出来るように処理をするだとか。。。 規定をして、実際に、ツールを駆使して、試験している。 要件を満たすためにパフォーマンスチューニングもする。 ※パフォーマンスチューニングは、本来、システムリリース前にやっておくべきこと。やる時期が遅くなればなるほど自分(開発側)の首をしめることになる。 そもそも、実際にシステムを使ったときにそのパフォーマンスで満足の行く保証はない。 たとえ、初期のパフォーマンス要件を満たしていたとしても、ユーザから不満の出る可能性はある。 そんな時のパフォーマンスチューニング。 これは、どんな優秀な技術者が集められてきても解決できるとは限らない。パフォーマンスチューニングには、スキルはもちろん、経験、そして勘が求められる。 #いや、ホント経験者の勘で解決することが多いんですよ。。。 パフォーマンスネックになっているかを特定するだけでも、結構難しい。 プログラムが悪いのか?設定が悪いのか?DBが悪いのか?SQL文が悪いのか。。。??? バグよりも原因が多岐にわたる。 いざ特定して、解析して、改善したとしても、劇的に早くするのは難しい。 たとえ、パフォーマンスが改善しても、ユーザの中では 「遅い、遅い!!」 であったり 「処理が重い!!」 という意識が植え付けられているから、あっさりユーザが 「パフォーマンスチューニングをした結果、処理が軽くなって、OK!」 と一筋縄で言ってくれることはほぼないだろう。。。 パフォーマンスチューニングは、かなりユーザがシステムを操作する時に不愉快な気分を与えているので、パフォーマンスチューニングでどれだけすごいスキルを発揮したからと言って、顧客満足度が上がることは少ないだろう。。。 そして、顧客も開発側もすきりいかない気分が続くことになる。。。
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